作文集に新しい作文を二つ載せます。
一つは「「噴煙」44号「自転車日本一周」」です。
今年の噴煙に掲載された文章です。鳥取から石川県小松市までの自転車旅の記録です。
自転車の旅の途中でたまたま寄ったお屋敷で、予期せずに突然出会った太平洋戦争で戦死された御兄弟の生々しい記録展示。自転車旅を終えてまもなくして、ウクライナにロシアが侵攻し戦争が起きました。中国開催の冬季オリンピックが終わるころに、ニュースでロシアがウクライナに侵攻する、侵攻すると何度も報道されていましたが。そのニュースを聞いても、まさか本当にロシアが戦争を始めるとは信じていませんでした。今の時代にこんな戦争が起こるとは。信じられません。
もう一つは「日本の酪農と地球温暖化」です。
酪農学園大学2022年5月6日の講義の資料に手を加えた文章です。
コロナ禍によって2021年に延期されたCOP26「グラスゴー気候合意」。「2030年までに二酸化炭素排出量を2010年比で45%削減しなければならない」ことを知って、酪農業界に何ができるかを考えました。
地球温暖化と同時に「生物種の第六次大量絶滅」が現在進行中です。自転車旅の最後に永平寺に行く予定が汽車の中で突然気が変わって行った、福井県の恐竜博物館で地球の歴史を学びました。ちなみに恐竜の絶滅は第五次大量絶滅で起きています。隕石でとどめを刺されましたが、それ以前からゆっくりと生物種が滅んでいました。
地球温暖化と生物種の第六次大量絶滅に危機意識をもって書いた文章です。
地球に生命が生み出されて、そして生物が進化して生まれた人類。地球の進化と考えると、地球に人間をが生まれた意味があるのではないかと考えたいです。今は戦争をしたり、地球温暖化の原因を作り出していますが。
私の師匠の斉藤晶さん(旭川の酪農家『牛が拓く牧場』の著者(地湧社))。私が修業をしていた1993年に、よく「子供たちも放牧をしなきゃいけない」と言っていました。牛を「牛乳の生産」だけではなく、放牧して牛の能力を解放してやると、牧草地という生態系を作り出します。子供たち・人間も「勉強」「仕事という生産」だけではなく、「放牧」して人間の持っている能力を解放してやると、人間にとっても生物にとっても住み心地の良い地球の生態系を生み出すのではないか、と人間が地球に存在をする意味を信じています。
酪農学園大学の講義はコロナで3年ぶりの対面授業でした。若い人たちにあれも伝えたいこれも伝えたいと書きました。ごちゃごちゃと詰め込みすぎて読みづらいと思いますが。目を通していただけると嬉しいです。
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