𠮷川友二にすい臓がんが発見されました。
先々月の10月24日にがんが発見されました。10日間の検査入院を終えて、手術が出来るか出来ないかのボーダーラインです。
12月12日より化学療法(抗がん剤)を始めました。これから半年間、化学療法をしてがんが小さくなるようなら手術をします。
私のがんをお知らせした第一の理由は、吉開友羽子さんの『生きているという奇跡』という文章を紹介したかったからです。吉開さんは工学部を卒業してから、医学部に入り直してお医者さんになった方です。北海道大学の山スキー部の後輩で、山とスキーの会/会報『こなゆき』から彼女の文章を紹介します。
一人でも多くの人に読んでいただいて、自分が今、存在をするという奇跡を感じて、からだもこころも奇跡として大切にしてほしいと思います。奇跡だと思えば、こころもからだももっともっと大切にできると思います。
からだよりもこころを先に書いたのは、こころが健康ならばからだも大切にできると思うからです。我慢をしないで、言いたいことは言う。他人は自分を傷つけることはできないのです。肝心なことを言えない自分に、自分で自分を傷つけているのだと思います。言いたいことが言えれば、あとの反応は他人に任せればよいのです。一度であきらめずに何度も繰り返したらよいのです。
でもなかなかプライドが邪魔をして、つらい、助けてって言えないですよね。何度でも繰り返して言えたらいいです。
第二の理由は、がんは日本人の二人に一人がなる病気です。がんは隠すものではなくて、みんなで共に生きていく病気だと思うからです。がんが当たり前の日常になればがんはただのがんです。
がんについてはまた作文集に書きます。それまで待っていると吉開さんの文章をご紹介するのが遅れてしまうので、私のがんについてのお話はこれまでにします。
そうそう、吉開さんの文章を読んでいなかったら、無理をしていて病院へ行くのが遅くなっていました。吉開さん、ありがとう。